社会実験概要

国家戦略道路占用事業の区域として認定された新宿副都心4号街路を中心に、周辺の道路、公開空地、公園を一体的に利活用し、賑わいや新たなアクティビティを生み出すため、滞在性及び回遊性を向上させる取組みを企画。昨年度に続き社会実験「FUN MORE TIME SHINJUKU2023」を実施。
2023年3月に東京都および新宿区が策定した“西新宿再整備方針に基づく取組み”に示すまちの将来イメージを、イベントを通じて仮想的に再現するため、下記のコンテンツを実施。
①自動運転車の乗車体験 ②よさこいパフォーマンス ③SMASELL FASHION SWAP PARTY(衣類の物々交換) ④移動販売車 ⑤新宿シェアラウンジ(4号街路のラウンジ化 ) ⑥ウォーカブルなまちづくり ⑦4号街路トンネル部光広告 ⑧芝生広場@都民広場 ほかに利用実態の調査を行い、その効果を実施した。

名  称: FUN MORE TIME SHINJUKU2023  ~街を楽しもう!さぁ、西新宿へ。~
実施日程: 2023年10月13日(金)〜10月15日(日) 、計3日間
実施場所: 4号街路歩道・車道、12号街路車道、都民広場
主  催: ファンモアタイム新宿実行委員会、一般社団法人新宿副都心エリア環境改善委員会
共  催: 東京都、新宿区
協  賛: 住友不動産、大成建設、東京建物、野村不動産、損保ジャパン、東京ガス、京王電鉄、都市再生機構
メディア掲載: NHK、フジテレビ、日本経済新聞社、毎日新聞社、朝日新聞社、新宿区報、関係各団体HP、他
来場者数: 約50,000人

社会実験の目的

  • テーマ 
    2023年3月に東京都および新宿区が策定した「西新宿地区再整備方針」に示すまちの将来イメージを、イベントを通じて仮想的に再現することで、西新宿の将来像を広く周知するとともに、具体的整備検討のための効果・検証を行う。「再整備方針」に掲げている『新生活創造ラボ』の取組みと官民オープンスペースでの賑わい創出を担う。

社会実験の内容

1. 自動運転車の乗車体験

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  • 西新宿小学校5年生が描いた「20年後の西新宿にあったらよいもの」の絵を車体にラッピングして、新宿駅から都庁第一庁舎、中央公園、住友ビルまでを走行。

2. よさこいパフォーマンス

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  • 昨年に続き「東京元気まつり2023」としてよさこいパフォーマンスを披露。フルモール化した12号街路と都民広場を会場に、約20団体が華麗に演舞。

3. SMASELL FASHION SWAP PARTY

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  • 自宅で眠ってるファッションや雑貨を持ち寄り、交換するファッションスワップイベント。
  • DJブースを設置し、おしゃれな音楽でフェス感あり。

4. 移動販売車

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  • 移動店舗「&MIKKE!」の人気店「bread&butter」(パン)と、 リラクゼーションQOHSが登場。
  • 13、14日は4号街路歩道上、15日は車道上で実施。

5. 新宿シェアラウンジ

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  • テーブルセットを4号街路歩道ハイアット前4セット、京プラ前4セット、議会棟街区内に2セットを設置。
  • 夜はランタンを置き、おしゃれな雰囲気を演出。

6. ウォーカブルなまちづくり

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  • 建材大手商社のユアサ商事㈱による、ウォーカブルなまちづくりの製品展示。
  • 多くの人々が思い思いに過ごし、好評価であった。

7. 4号街路トンネル部電飾看板

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  • 4号街路トンネル部出口の北側8面、南側10面にロゴ、概要、メインビジュアルの3パターンを掲示。
  • 掲示後HPへのアクセスが増え、一定の効果あり。

8. 芝生広場@都民広場

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  • 昨年に続き、都民広場に人工芝を10/4(木)~20(金)の間敷設。テーブル・椅子・クッション等は東京都が設置し、多くの人々に利用された。

東京都主催の各イベントとの連携


  • ファンモアタイム新宿(都市整備局)
    4号・12号街路の通行止めやキッチンカー、大学連携コンテンツ、アウトドアリビング等実施。


  • スマートシティフェスタ(デジタルサービス局)
    スマートサービスの体験を住友ビル三角広場、中央公園水の広場、都民広場で面的に実施。


  • プロジェクションマッピング(産業労働局)
    投影コンテンツに自動運転車にラッピングした地元小学生が描いた絵に合わせた演出を実施。

調査内容:利用者アンケート調査

国土交通省「まちなかの居心地の良さを測る指標」による「寛容性」「期待感」「安らぎ感」「安心感」の評価項目に基づいて実施(上野計画事務所に委託)
回答総数:10月13日(金、平日)267件、10月15日(日、休日)172件 合計439件
属性  :男性241人(平日:146人、休日:95人)、女性198人(平日:121人、休日:77人)
来場動機:平日「たまたま立ち寄る」50~60%、休日「イベントへの興味」45~50%
滞在時間:平日・休日とも1時間未満、ただし、休日の寛容性空間は1~2時間

調査結果は こちら

評  価

会員企業ヒアリングおよび東京都・新宿区関係者からのコメント抜粋

  • 回遊性 
    4号街路:車道を利活用する初めての取組みであった
    12号街路:平面交差で新宿中央公園へ行き来できるメリットを体感できた
    4号街路トンネル部:「光広告」は視認性が抜群だった
    誘導案内:新宿駅~4号街路トンネル部に連続設置したデジタルサイネージは新宿駅からの誘導に効果的

  • 滞在性 
    4号街路歩道部:「ウォーカブルなまちづくり展示」は常設と感じる程好評価
    4号街路車道部:植栽帯が障害となり、現状のままだと人がなかなか出てこない
    全体:雨天用の滞留スペース確保が大切

今後の検討事項

①4号街路の南北行き来の解消
②駅からの「案内」の継続と、今後の収益化への挑戦
③官民オープンスペースの利活用の継続実施
④自動運転モビリティ実装に向けた継続取組み