イベント概要

歩道空間を活かした賑わいの創出と空間活用拡大の社会実験を実施。
国家戦略道路占用事業の区域として認定された新宿副都心中央通りにおいて、“「すわる新宿計画」はじまる”のコンセプトのもと、歩道空間に腰を下ろし、いつもの場所でいつもとは違う経験を提供。

社会実験の目的

  • 「官民オープンスペース」(公開空地、歩道空間、公園)を一体的に活用した賑わい空間の創出
  • イベントに合わせたエリアマネジメント組織による質の高い道路空間の維持管理の試行
  • まちづくり活動の収益源の充実のための屋外広告物事業の試行
    以上を通じ、新宿エリアの国際ビジネス拠点、国際観光の拠点としての魅力向上と情報発信
名  称: 新宿副都心エリア公共空間利活用 Shinjuku Share Lounge2015
実施日程: 2015年10月22日(木)〜10月30日(金) 計9日間
実施場所: 新宿副都心 中央通り(西新宿2丁目周辺 都道新宿副都心4号線)
主  催: Shinjuku Share Lounge 2015 実行委員会(代表:一般社団法人 新宿副都心エリア環境改善委員会)
後  援: 新宿区

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社会実験の内容

社会実験①:道路におけるラウンジ空間の創造

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  • 新宿副都心中央通りにおいて、移動式店舗(キッチンカ―)を配置し、立寄りや滞留による新たな人の流れと賑わいを創出。
  • テーブル、椅子、バナーフラッグを設置し、公共空間活用の拡大を図ると共に、オフィスワーカー、観光客、来街者の多様な利用を促進。

社会実験②:各ビルとの連携イベントの開催

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  • 新宿副都心中央通りを中心に、周辺ビルや公園管理者主催の連携イベントを実施。空間の多様性、来街者の多様性を活かした新宿らしい賑わいと魅力を創出。

社会実験③:道路空間での屋外広告掲出 (バナーフラッグ等)

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  • 屋外広告物禁止区域である本地区において特例許可を得て道路上にバナーフラッグを掲出。
  • スポンサーからの広告料を街づくりの活動の充実に還元。

社会実験④:道路空間における質の高い管理の実施

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  • イベント開催時の周辺範囲の清掃活動並びに地域道案内の実施。
  • 行政と連携した道路環境の整序。

調査内容

  • 公共空間の滞留実態調査 (協力:工学院大学 建築学部 まちづくり学科 星卓志研究室)
  • テーブルやイスの利用状況カウントによるアクティビティー誘発効果の把握
  • 歩行者交通量調査:交通への支障がないことの確認、回遊性向上の効果把握、イベントエリアの拡大検討に向けたデータ収集
  • 利用者アンケートによる効果測定:満足度や利用の動機等、主観的評価の把握によるニーズの検討

評  価

  • 新宿エリアの道路空間におけるポテンシャルの把握
    • 十分な歩行空間・動線を確保することで、交通機能と賑わい機能を両立。
    • 期間中には約15,000人が来場。街の回遊性、利用範囲の拡大を促進し、街に出て巡るきっかけを創出。
  • イベント実施によるエリア内の環境改善
    • 行政と連携し、期間中に周辺エリアの清掃・自転車マナーの啓発等を実施。街環境を改善し、
      整備された空間を維持する効果が見受けられた。
  • 外部環境の評価
    • 普段と異なる外部空間を楽しまれた利用者、シーンに合わせた利用場所の選択肢の特徴などを利用者アンケート等により把握。